nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

JGAP 養鶏での取得に向けて

JGAP家畜畜産物は2017年に認証が始まり、本年6月時点で15農場(採卵鶏のみ)が認証されています。


最も多い地域は、広島県で1経営体4農場、次に群馬県1経営体3農場、宮崎県2経営体3農場となります。


私どもの地域である千葉県は2経営体の各1農場づつとなります。


そのJGAPですが、肉牛に次ぐ取得の多さになります。


消費者から認知されていないといえる制度ですが、人口現状から消費が少なくなることが予測されることから畜産物の販路拡大を目指す方が多くなっています。


残念ながら消費者に認知されるまではまだ時間がかかりますが、販売者の中にはJGAP畜産物を取り扱うことを推奨していいて今後主流になる可能性があります。


現実的なお話になりますが「認証」そのものには付加価値を生むことはありません。


それは、認証されると自動的に販路拡大し売り上げが増大するということはないのです。

販路が拡大するのは販売先がGAP認証製品を取り扱う場合に限るのです。


現状流通業界にはGAPの認知度がまだ少ないのが現状です。

 

詳しくはブログ「GAPの認知度と課題 3月24日発表」をご覧ください。

 

しかし、購買人口が少なくなっていく現実から流通業者もただ商品を陳列して販売だけしていては先細りしていくのは承知しているはずです。


ですからPB(プライベートブランド)にGAP認証のある物を採用したりして自社製品の付加価値化を進めているのです。


今後、同じ畜産物でも認証品と認証品でない一般品と二極化していくと考えられます。


安さを前面に出した商店や小規模販売店は認証品がないものが主流になるかもしれません。それは市場で安価なものを落札や仲買人から購入してコストを第一に考えているかもしれません。


しかし、大手は自社の安全で安心を第一にしており、事故品を扱わないことを考えています。それは事故品を売る店という評判低下を気にしているのがあるからでしょう。


であれば、安全と考えられる工程で作った畜産物を扱うほうが消費者に訴求し購買する選択の一つになるはずです。

そのためにGAP認証がある品物を前面に出していくのが正しい選択でしょう。


しかし、付加価値を付けた価格を設定するのは現在難しいのが現実です。


消費者から理解されていない認証品にプレミア価格は商品選択から除外されてしまいます。ですが、認証がない商品と同等な価格であれば選択される可能性が高まります。
そこが付加価値を生むポイントになるのでしょう。


養鶏では、JGAPがあることで販路が拡大する可能性は現在のところ高いということはありません。


しかし、鶏卵に安心や安全を重視する販売店があれば選択される可能性が高まります。また安全重視でない販売店でも認証品があることで販売する可能性もあるのです。


それは、千葉県でもありますが県の買い上げ検査が行われ薬剤の残留検査が流通品の中で行われます。地域では流通に乗る直前の接収検査を行うこともあります。


実際全国では残留検査の結果基準を超える残留があることで回収命令が発せられている現実があります。


回収命令が発せられると「生産者名が公表されます」「販売先は回収を行うための告知と実施が行われます」その回収の手間は販売先の手間だけでなく、事故品を売っているお店とみなされます。


売店は信用あっての商売なのが現実です。ですからこのような事例は避けたいのが本音のはずです。


そのことを考えたとき認証があるから100%安全とは言い切れないですが、認証がない製品より認証がある分安全性が高まるのが現実です。


その区別が認証であり安全性はどれも同じとはみなされないのです。


JGAP認証は国内ではこのような差別化を図る可能性を秘めているのです。先行したJGAP青果物・茶等は差別化が進みました。同じく畜産物も同じようになるのではないかと私は考えています。


その時に認証取得に向けて取り組むのも良いでしょうが、認証までには時間がかかります。その間いくつの農場が認証していくのでしょうか。無駄と見える認証かもしれません。


しかし必要となったときすぐには認証を得ることはできませんし、後発農場が先行した実績ある農場とどちらを選ぶのか考えたとき答えは明白ですね。


であれば自社製品に自信があるのであれば認証があっても損はないはずです。

先行投資は確実なものに限るようなお考えですと乗り遅れる可能性があります。


慎重な検討は大事ですが、安定した販路維持には必要な取り組みになるはずです。是非JGAP取得をご検討されてはいかがでしょうか。