nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

成鶏更新・空舎延長事業が終了しました 秋相場の展望

9月2日成鶏更新・空舎延長事業が終了しました。
今年は2回発動し年初は大変不安のある出だしでしたが一応一安心です。

9月3日は全サイズの相場価格が10円高となり、秋相場が活況であってほしいと思います。
強制換羽による生産調整を行っていた農場では鶏が回帰してくる時期になるでしょうが、学校給食等大口需要が旺盛であれば安心でしょう。


今年の猛暑は地域によりましょうが、強く影響を受けたところも多かったことでしょう。

しかし、季節は秋に近づいており朝晩はだいぶ過ごしやすい時期になりました。

鶏にとってもストレスが多いこの季節が間もなく終わることはとても良いことです。


さて、その秋相場ですが建設工事が活況である関東は何十万羽の単位で新規導入される鶏舎もあり予断を許さない状況でしょう。


いわゆる固定価格卵出荷が主でしょうが、10割全てが出荷ではないはずです。そのうちの何割かが市場価格を参考とした一般鶏卵として出荷していましょう。
その流通量が多くなると結局相場に左右される事態になるのでしょう。
ですからうちは相場の影響はないと言える農場は多くないはずですし現実です。

 

相場は、加工向けは例年程度の需要でしたので大きく相場が崩れることなく安定した8月でした。小玉が進んだこともあり大玉高にはなりましたが、
例年の相場展開でした。


一般消費者向けでは季節通りのやや弱い需要でしたが、想定の範囲以内なのでしょう。
秋は、3連休が多く外食や中食向けの加工筋引き合いが進むことで安定した相場になるのではないでしょうか。


しかし、昨年もそうでしたが増羽の影響は秋口より最も活況である冬にその影響を及ぼします。


9月は下旬にかけてそれなりの強相場となることでしょう。
依然中食・外食向け需要に頼る鶏卵相場ですが、市場価格の更なる上昇のためには増羽より依然減羽することが大事なのでしょう。


相場は例年12月にかけて上昇するのが一般ですが、昨年12月は上昇から減少に転じ業界内には激震が走りました。
翌1月は例年にない低相場で始まり心配しました。


相場は通常1月が最も安く上昇に転じ6月を境に低下し9月から12月にかけて上昇するパターンが一般的ですがその上昇度が低いことで相場安でご苦労されている状況です。

 

鶏卵は日配品の中でも人気ある商品です。しかし相場が安いということは年中特売しているようなもので価格が安いことにマヒしてしまうことで価格上昇が進むと購入頻度を
下げることにもなり心配です。


日本経済は好景気であるという言葉も聞かれましたが、消費者の財布はきつめであることにはかわりがありません。家族のためや旅行等思い出には消費を惜しまない傾向が続いていることから、外食や中食は今後も好調でしょう。


消費はテーブルエッグと加工の両輪で相場価格が反映されます。そのテーブルエッグを加工向けが比率を上げるのですが、殻付き鶏卵以外にも粉卵等輸入に置き換えることが出来る材料もあります。


足元は円高水準であり、相場が高くなった場合輸入に置き換える商社も出て来ることもありこの点にも注意が必要です。
相場が高いとは3~5年前の相場高ではなく今の価格より10円等過去は通常であった価格でも高いと感じてしまうことです。


すでに豚肉は相場高であって輸入に置き換える販売店が多いことから国産は苦戦気味と言われます。(TPPやETA等の発動)
これと同じことが鶏卵にも起こらなければと思います。

 

相場だけで一喜一憂できなくなりつつある畜産物である鶏卵。
外国相手では有利と言われ続けていましたが、テーブルエッグの比率が下がることは、価格に有利になるものに影響受けやすい中食・外食に左右されることもありましょうが、そもそも加工筋は商社から直接相対価格で買い付けることもあり、相場=加工向け取引価格とならないこともありましょう。

畜産物の価格のあり方が変わりつつある現在。

収入の目安になる相場は、秋から冬に向けてどのように推移するのでしょうか。