青森県で鳥インフルエンザが発生しました 4月の発生は前例がありません
青森県は8日横浜町の肉養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表し、同日から飼育する17万羽を殺処分しています。
県によれば、6日に60羽、7日に190羽の死亡があり、本日遺伝子検査で陽性が確定しH5亜型であるとしています。
殺処分から防疫措置完了までは7日以上を要する見込みで、県職員のほか自衛隊の災害派遣を要請し対応するとしています。
現在、半径10㎞までの範囲9農場157万羽に移動・搬出制限をしています。
東北地方では、昨年から本年にかけて青森のほか、秋田、岩手での発生があり今回で5例目になります。
また岩手県では野生のハシブトガラスからの鳥インフルエンザ検出が続いており、3月14日までの間にH5N1のウイルスが検出しています。
主に北海道の道東や道央地域までの広い範囲で検出が継続しており注意が必要です。
例年渡り鳥が帰る時期になり5月まで注意が必要とされていますが、過去の発生では4月以降の発生はまれで多くは3月中で警戒を緩めるところが多いと思います。
昨年も3月が最後の発生となり、本年も3月の発生がありましたが、今年はさらに4月に入り感染被害が発生しました。
4月に入り、北海道では哺乳類の野生動物に高病原性鳥インフルエンザの感染が発生しており、これも国内初の事例になっています。
4月1日札幌市内で衰弱したタヌキから感染を確認しています。
4月4日にはキタキツネの感染が確認されており、カラスから他の動物への感染拡大が心配されています。
昨年と違い、野生のカラスから感染が始まり北海道では昨年から4月1日まで継続して感染を確認する状況が続いています。
これ以外に哺乳類動物への感染と広がりを見せており、農場への侵入が心配されます。
哺乳類動物は、いずれも感染した鳥を食して感染したとみられますので、農場内で感染を広げる懸念があります。
例年渡り鳥が去ることで感染拡大が静まるとされますが、本年は国内の野鳥が感染しており、予断を許さない状況です。
これに哺乳類動物の初感染が確認されていますので、野鳥のほか動物侵入の対策と交差汚染の危険性を今一度考える必要があります。
外国でも通年発生している地域もあり、冬だけの感染とは言えなくなる可能性もあり、今後も消毒対策等できうる対策を継続していくようにお願いします。
被害にあわれた農場の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。