nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

大館市で大雨による肉養鶏場に被害が発生しています 農業関連損害が大きくなっています

断続的に降り続く秋田県では、15日県災害対策本部会議が開かれ被害状況を報告しました。 それによれば、被害地域は16市町村にのぼり、河川の氾濫も10の河川にのぼっているとしています。 農業被害額は7億円になる見込みです。 住宅関連の被害は一部損壊2棟、床上浸水117棟、床下浸水210棟、農作業等非住宅220棟となります。 土砂災害は12か所、由利本荘市は民家に土砂が流れ込む被害が確認されています。水田等も泥水を被り、養鶏施設2棟の被害が発生しています。 15日時点の雨量も平年1か月分をはるかに超える降水量で、角館市384ミリを記録しています。 鉄道も大雨による影響を受けており、JR秋田支社管内の鉄道線は明日16日も運行計画を作成して、通常とは異なる運転をする予定と発表しています。 明日16日いっぱいは、災害に警戒する雨が降り続けていきます。予想降水量も明日24時までに多いところで150ミリを超える予想が発令しています。 お住まいの方や農業従事される皆様はくれぐれも身を守り、できるだけの対策を講じていください。 今回の災害では、養鶏場(肉養鶏)で被害が発生しています。 13日大館市では7戸の養鶏場合計15000羽の比内地鶏が被害を受けました。 被害額は1800万円にのぼるといいます。 比内地鶏は、新型コロナウイルスによる影響でご苦労されていました。 飲食店や県外消費で6割が消費される産業ですが、昨年は在庫が積み上がり、生産調整を必要とされていました。 2020年から、比内地鶏に限らず様々な県にある地鶏も例外なく需要が蒸発し、支援を必要とする状況になっています。 有名なところでは、20年はかた地鶏を給食に提供という話題もありました。 比内地鶏は2016年に51万羽を生産していましたが、2020年は48.1万羽まで減少していきます。 ある養鶏農家さんは、年間1.2万羽を出荷できる設備を持っているが、コロナ禍で4割減まで減らし生産していた。 2021年は2割減で生産しており、厳しい状況が続いていると話しています。 その中の今回の災害は、行動制限なく消費される機会を得ることができただけに本当に心配です。 回復も容易ではありません。 種鶏を再導入するにも、多くの孵化場は需要蒸発から減産を続けており、2020年時点で前年比9万羽少ない17.6万羽の出荷にとどまっています。 コストを削減するため稼働鶏舎を1棟少なくしているという話も聞き、すぐに万全な体制にとは言えないようです。 その中の消費減少の影響に、各県産地間の競争から遅れるという心配と災害による影響。 すぐに元に戻り安泰な生産ができるわけではない現状に心を痛めるところです。 災害に対して万全な対策は打ちにくいのも現実です。 できるだけのことをして、被害なく過ぎてほしいという思いがあるでしょう。 体重を大きくするためには餌を与えていくしかないのですが、その餌代も高くご苦労されていることと思います。 今回の被害から1日も早い回復を心からお祈り申し上げます。