環境省は17日北海道苫小牧市で見つかったオオタカから高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)であることを公表しました。
令和7年度(今シーズン)初めての確認になります。
同日警戒レベルを1から2(国内単一箇所発生時)へ引き上げ当分の間半径10キロ圏内の野鳥監視重点区域としました。
検体は15日苫小牧市で発見され国立環境研究所で検査をして確定したものです。
今後詳細な型まで判定を行い後日公表されます。
既にご存じのことと思いますが、政府は現在高病原性鳥インフルエンザへの対策を見直ししており、本年度中に提言がまとまることとしています。
令和6年度は集中した地域での連続発生もあり、処分まで時間を要したことや作業者の過重作業、埋却まで時間を要し作業がはしご状態になる事態になりました。
根底には感染を完全に防ぐことの困難さがあり、本年は入気口フィルター設置と薬剤散布を推奨していますが、これでも十分に対応できるのかまだ未知数でもあります。
昨年より言われていますが、鶏卵価格の高騰を抑制するためにも増羽が好ましいとされますが、養鶏家に増羽するための経済的負担の重さもあり、速やかに安定した供給を出来る状態ではありません。
ヒナのえ付けもその数年前に続いた低卵価による需給低下から何年もかけて生産の抑制が続いており、今からヒナの親鳥の増加も困難な状態です。
国内の種鶏も潤沢ではなく、種鶏場の被害は小規模ではありますが、大手ではないものの速やかな増羽は困難です。
令和6年度の被害では農場サイドでの大びなを導入は多くはなく、新規依頼を受けてもキャンセル分を他社が引き取れる程度で新たに羽数を増やすことはありませんでしたし、農場もすぐに被害を穴埋めする行動をとるところもありませんでした。
この先もヒナメーカーに対し被害があったとしても顧客以外の新規に対しては受注は受けないと言い切るところも多く、増やすことができないというのが本音です。
ある大手ヒナ店は、自社育すう分を顧客に渡して受注に穴をあけないような工夫をしてしのいだところもありました。
取り合いはシェアが大きいところほど厳しいようでしたが、小規模以下のヒナ会社は大きな動きはなく問い合わせはあるが対応できる余力はない状態で令和6年度を終えました。
その中の令和7年(本年度)となり、この先の感染被害をどのように抑えるのかが課題になります。
ブログでも書きましたが、被害が大きくなると防疫作業に従事される方の負担が増します。
一部は、作業する方の輸送を担う人員が不足しており、現場とSSをバスが担い、県庁からSSまでをタクシーで輸送といった負担の分散を試みた地域もありました。
誘導人員を警備会社が担いましたが、業務軽減のため地元消防団にお願いしたり日払いの人材会社に委託したりと工夫もありました。
しかし、最大の作業地点現場については大きな人材投入はできず、関連会社と県職員の方がの4交代がベースであったように思います。
その中の狭い地域での連続発生もあり、人員をばらけての2手、3手の作業と細分化し更に遅延していきます。
そして埋却適正地の不備(水脈の地や生活地域近接による不備)もあり埋却の遅延もありました。
その重機と操縦者の不足もあり、1地点の遅延が更に他地点の遅延と波及していく悪循環も散見されました。
今回の政府の検討事項には予防するワクチンの導入を検討しています。
ただ検討する上での課題も多く、採卵鶏全国もれなく接種となれば1億羽を超えており、手間とその費用は莫大になります。
飲水投与であれば、職員指導の上簡便にできるかもしれませんが、接種となれば1ロット1万、5万、10万羽と膨大な鶏を飼養されている農場数全てとなりますが、育成期のワクチンのように連続分注器で行う人員はどうしましょうか。
眼への点注もできるでしょうか。
仕事的には楽ですが羽数次第で負担は多きそうです。
散霧式ということはないと思いますが、これですと排気口を通じて一定数は外に排出される可能性が高いのでその野外での安全性はどうでしょうか。まさか排気を停止して作業しなさいとは言わないでしょう。温度上昇で鶏や人が大変になるでしょう。
打ミスもあるでしょうから、発見が遅れるということもあるでしょう。
豚の接種を参考にするかもしれませんが、鶏体は小さいためその辺に針でプスというわけにはいかないでしょう。
足でしょうか、胸でしょうか。
範囲は狭いように感じます。
まさかおしりということはないでしょうが。
8月の国の検討会から2か月が経過しました。
既に分割管理の推進もあるでしょうが、農場側の負担は大きく見直しがないと困難でしょう。
分ければよいだけでどうにかなりません。
ある養鶏家とこの分割管理について検討をしたことがありますが、あまりにも杓子定規で作られており、出入り口複数(分割数)できるような敷地でないため根本から困難という場合もありましたので、農場内でどのように分けるのかという見当も必須になりそうです。
ワクチン接種も大事なことであります。しかし作業は困難ですし簡便でなければなりません。
飲水が可能ならまだ良いでしょう。
参考までに国際獣疫事務局の総会でワクチン使用検討を促す決議が採決されており、フランスではフォアグラ用のアヒル接種が始まります。
ただ採卵鶏で実施した国はありません。
日本が最初になるのかわかりませんが、数・コスト・負担を考えても必要なのか、その方法は簡便であるのか。
その結果が待たれます。
この先、野鳥の感染が続くのでしょうか。 そして心配される農場はどうでしょうか。 この先も最新の情報に触れていただき、農場のアップデートをお願いします。