nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。 のぐ地久三事務所養鶏部公式ブログ

宮崎県の養鶏場で鳥インフルエンザ発生 全国で5例目になります 

宮崎県は22日、日向市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザであることを確認し殺処分することを発表しました。

飼養羽数は48000羽のブロイラーです。

県によれば、21日この養鶏場から死んだ鶏が増えているという通報を受け、簡易検査を実施したところA型の陽性が検出され、本日遺伝子確定検査で陽性が確認されたことにより防疫措置を行うこととしました。

これにより移動・搬出制限が発令されます。

この影響は移動制限区域の9農場59万羽、搬出制限区域に49農場174万羽が該当します。

恐らく防疫措置に要する時間は短く行われると思われますので、搬出は本日か翌日には鶏卵出荷は可能と思われます。

全国的に野鳥の飛来が確認されており、それに伴う野鳥の感染した検体が検出されています。

本地域は養鶏が密集するような地域にも思われますので、本年でも、昨年でも話題になりましたが狭い範囲での連続発生がある地域が散見されました。

本年もその様相を見せています。

野鳥が飛来し検体が確認できる県や地域では、引き続き被害が差し迫った状態であることを確認いただき、できることを惜しまず管理をお続けください。

野鳥の感染は日向市では確認されておらず、宮崎市(県内3例目),日南市(同1,4例目)、延岡市(同2例目),国富町(同5例目)と県内では5例の検出が確認されています。

どちらかと言えば南部や中央部で確認されており、今回の日向市は北部に位置するようにあたるようで、少し離れた延岡市で検体が見つかっています。

ただ養鶏が多く集まる地域になりますので、車両や人からの感染も想像できますので、どうぞこの点についても十分な対策をお願いします。

過去は、ある養鶏場で突発的に発生し良く状況を見るとねずみとかカラスとか言われましたが、どうもその農場は関連農場のスタッフが集まって集鶏してその数日後に違う鶏舎で発生したという事例もありました。

もちろん推測の域を出るものではありませんが、入場時のセキュリティーが厳しいその農場で唯一甘いのは身内の対応だけであったと、農場での再開検討会で協議対象としています。

野鳥=農場被害も想像しがちです。

ですが、その前に人はどうなのか、車両はどうなのか、その人たちは感染地域からの職員で服から変えて捕鳥しているのか・・ 検討しなければならない事例は、発生後いくらでも出てきます。

それだけ見えない物、推測できない物だからこそ、仕方がないという意識ではなくできること隙をなくすことを徹底的に探し、その方策を見つけて隙を埋めていく作業を行い再稼働をした農場もありました。

無意味な作業と言う方もいるでしょう。

発生なければすべてが無駄であり、ただコストかかるだけの究極の無駄と思うでしょう。

でもその農場は、再開するに当たり消石灰を撒くだけでは防ぐ事ができていないかった。

漠然と撒く、漠然と靴を履き替える、何も考えずに車両を消毒する。

そんな漫然とした作業を見直して緊張感を持ち続けるための方策を見つけているのです。

それは農場繁栄のためではありません。

その先のお客様のためです。

そういう思考が出発点になり想像し総点検をしています。

手当金貰えば再稼働できる道筋ができるからそんな工程は無意味とある研修先で笑われます。

その農場は被害があっても再開する資金がすべてでそれ以外はただの偶然性の産物であると言い切ります。

それも考え方として間違いではありません。

しかし、お客様(販路先)に待ってもらうことはこの先も安泰であるかわかりません。

ある農場は発生農場の製品の代替として1日600パックの鶏卵を新規受注します。

どうせ半年ぐらいだろうと考えていましたが、実際はその先も1年2年と変わらずお客様になっているという所もあります。

商品の奪い合いではありません。

お客様に再選択されなかっただけの話です。

そんなことはないという農場も多いことでしょう。

でもそれはお客様が決めることであり農場サイドに選択肢はありません。

どうか被害を広げないためにも、発生農場近辺は人の出入りは自社農場外職員であっても掛け持ちはさせないよう出入りのリスクを想定してください。

フィルターで防げるのかは来年の疫学調査会議でわかるでしょう。

危ないこと、リスクを考えて対策をすることで心残りの管理にならず、それが隙をなくすきっかけになります。

あの時あの管理が良くなかったのか、注意していれば良かったという後悔の言葉をよく聞きます。

であれば、最初からそうしなければそのような後悔はなくその被害を受け入れたことでしょう。

後悔しても失う鶏達は帰りません。

多くは埋却されその土地に識別票が刺さり墓標のようになるだけです。

3年間墓参りのようにお参りする人はいないでしょう。

やがて草が覆い茂り小山に雑草の緑覆い、何かの塚ですか状態になると思います。

後悔はただの現実受入までの慰めにしかなりません。

被害を知る人から見ると、最初から悔いのない管理をしていれば良かったのに。

そう感じます。

全国的に広がりを見せている鳥インフルエンザですが、皆さんの農場は今年も被害なく過ごすために何ができるのか、 夏同じ管理で大丈夫なのか、冬の管理として漠然としているだけで大丈夫なのか。

昨年は12月に入り1月にかけて集中した地域の被害が続きました。

今年はどうでしょうか。