nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

ワクモの被害について考える 養鶏の技術

残暑も少しづつ治まり秋が近づくころとなり、養鶏家の皆さんは秋に向けた対策を講じられていることでしょう。


摂取量増加による鶏体の増加や卵重の増加、生産量が増えるはずですが日齢や体調の不出来によっては生産個数より生体体重に変わり、脂肪肝による斃死もあり気が抜けない季節です。


それと同時に寄生虫による生産低下、斃死の増加となるワクモの被害が深刻化するのもこの季節から冬、春と続くのです。


今日は、多くの農場で聞かれる「ワクモ」について考えて見ます。


ワクモは養鶏での被害が大きい外部要因の一つですが、対策が十分でない場合鶏舎内に広がり昼夜問わず吸血し鶏が貧血してしまいやがて斃死するというものです。


ワクモ対策は農場独自の方法を取られていることでも有名でしょう。


一般的な薬剤散布による殺虫方法、ハーブを主成分としてワクモの吸血を防ぐ方法、石灰等粉や洗剤等の粘りを使用して活動を抑え込む方法、手荒い方法ですが火を使用して焼却する方法等あります。


しかし、いずれもある程度の効果はあるものの根治出来ず、結果元に戻り被害が継続するのが一般的です。


大変高価で有効性が高い薬剤も販売していましたが、そう期間がたたずに効力が薄れていくという耐性の問題もあり養鶏家の皆さんは日々情報を仕入れ良いものをお探しの事と思います。


ただ、くれぐれも農薬(農業用等明らかに動物向けでない薬剤の使用)の使用はされないようにしましょう。

家畜や畜産物に影響を及ぼすこともあり後々面倒になることもあります。

 

さて、そのワクモですがなぜ被害があると認識されているのでしょうか。
まず第一に斃死を伴う被害が甚大になることです。

重度の寄生が続くと貧血となり、食欲不振となり生産を中止し死亡するというものでほとんどの養鶏家は同じことを言われることでしょう。


また、病気感染の原因といわれます。免疫が低下することで鶏病に感染しやすくなり鶏舎内に蔓延したり、周辺鶏舎や農場へ被害を広げることもありましょう。


その他、鶏痘と呼ばれる顔や近辺が虫刺されのようにかさぶたができ、目が開けられないようになったりして鶏へのストレスが大きくなります。


このように、ワクモの寄生は養鶏の皆さんにとっては死活問題となるのです。


しかし、その対策方法はどれも決定打に欠け一定の効力はありますが持続が難しいのが実情です。

では、そのワクモをどのように対応していくのでしょうか。


一般的な薬剤殺虫を使用されている方が多いと思います。

私自身も最も効果的な対策と考えています。


一昨年あたりに販売された新薬を使用された方も多いと思いますが、最初は大変優れた効果があり月1回の使用で持続でき、まさに夢の新薬と呼ばれました。


しかし、使い方問題等もありすぐに抵抗力が付与され効果が減じてしまうという声も聞きます。


このように、薬剤の過剰な使用は抵抗力を付与してしまい、その薬効成分に対して効果を減じてしまうという基本的なことかもしれませんが、お困りの方々にはこれが実情であると思います。


また、濃度も重要です。一般的な薬剤は薬効成分500倍から1500倍で使用すると書かれています。

この場合薬剤を安く使用したい場合濃度を薄めれば1薬剤を複数使用できることも可能なのですが、残念ながら抵抗力をつけてしまう原因となります。
濃度は指定された濃度の濃い状態(この場合500倍となります)で使用すべきでしょう。

 

使用方法も重要です。
薬剤の繰り返し使用は多くの場合コリンエステラーゼ阻害作用があり1週間以内の反復使用はしないこと。と書かれているはずです。


しかし多くの農場は1週間に2回や3回、なかには毎日散布する方もいましょう。

どちらもメーカーは使用方法として推奨していません。


薬剤成分によりますが、薬剤中毒を起こしてしまう可能性もあり注意が必要です。


薬剤に関する問題を農林水産省所管の動物医薬品検査所で公開されていますので読みますと、ワクモ駆除を目的とした薬剤にはさまざまありますが、斃死を伴うような薬剤散布とワクモの寄生により健康状態が悪くなり斃死した場合と区別がしにくいこともありそんなことより、散布して被害を止めたいという考えもありましょう。


しかし、健康な鶏が重度の被ばくにより死亡する可能性もこの報告書にもありますので適正な期間に適切な濃度を使用するのが安全で効果的と言えます。

 

では、使用方法のうち注目する散布方法ですが、ここが問題を考える点となるかもしれません。
私自身も、散布のご指導を行い可能な限り有効な方法をご提案していますが、多くの農場は以下の要因により散布方法が不適切なことから結果抗体を獲得し長期にわたり被害が続く一つの要因と感じています。
1、散布を簡略化したことが中心で必要な個所への散布を行わない。
2、水溶剤ですので、電気系統への被害(漏電)を防ぎたいので散布個所を限定する。
3、安く作業するので薄い薬剤を使用して少量を散布する。
4、経営者と現場の温度差が激しく、作業の重要性が低く簡単作業で短時間で済ますような作業。
5、寄生虫による被害より人(作業時間や作業の労力が耐えられない等)の被害を防ぎたい。

多の方はそんなことないと思うのでしょうが、重度の汚染が進んだ農場は上記のうちいずれか1つまたは2つ以上の理由によりやるべき作業が行われず結果抵抗力を獲得してしまうことが多いと感じます。

 

重要なのは、ワクモはどこにいて、どのように活動しているかになるのですが、
ワクモは日中活動せずゲージの裏側等物陰に隠れて夜間に活動します。しかし生息箇所が多くなると人が目視できるところでもコロニーを形成し潜んでいます。
重度の汚染となると、生息場所が目視できるもなにも関係なく潜み、昼夜問わず活動し鶏へ寄生している状態です。
この頃になると、鶏はトサカが白くなり貧血になっていることが分かります。

 

恐らく斃死が通常に比べ2倍又はそれ以上に近い状態で推移しており1ゲージに固まって死ぬこともありましょう。
また取り残した死亡鶏を繁殖地となり近辺の鶏に寄生続け周辺の鶏が固まって死ぬということもあるのです。


重度になった場合は正直、生息箇所を消毒するというレベルではありません。そんなことより全体を消毒しなければ対処できないという状態なはずです。
しかし、作業を簡潔に行い時間をかけない作業となれば十分でない消毒作業となり、先ほどのようにどんな新薬が登場したとしてもすぐに抗体を獲得してしまい、元に戻っていくことでしょう。

ですから、消毒方法を考えるには濃度や薬剤選定も大事なのですが、それ以外にもどこまで時間をかけて散布できるのか考えるのが重要です。

 

それ以外にも水洗中に温水を使用するのも効果的と言われます。しかしボイラー機能を使う農場は大変少ないもので、ほとんどは水になりましょう。
その水であっても十分に水洗することが出来れば温水に負けない効果が期待できます。


それは時間をかけて隅々まで洗浄することです。


しかし、そんな時間をかけるほど無駄な時間とお金はかけないと言う方もいて、温水を導入したり夜間も水洗できるようにロボットを導入する方もいましょう。
資金力があればそれも良いと思います。しかし結果が全てです。
それで効果があれば最高ですが、多くは現状とあまり変わらないというのが多いのではないでしょうか。
それは、十分に鶏舎からワクモを排除できていないということです。

 

農場によってコントロールが出来ている農場と残念な農場とある会社もあります。
私自身も視察して感じることですが、比較すると作業方法やその散布に今お話した考えを取り入れていることが分かります。

 

そのような比較が出来る幸運な会社であればその原因を考える良い機会でもあります。


しかし、多くの経営者はそんな比較をしない方も多いはずです。そのような比較は意味がないと言い比較をしません。
恐らく競争させることで人の問題があるからと推察されますが、そういう問題を直視できない場合は後々ご苦労されてしまうことが多いと感じます。

 

いかがでしょうか。
ワクモは基本的に繁殖が弱い時期には人に見えることがなく、重度になった場合鶏への被害、生産量の低下、斃死、免疫低下により農場常在ウイルスの罹患もあり悪い状態に陥ります。


それは、仕方ないと考えられればそれは解決でもありますが、多くの養鶏家は問題と考えます。それは鶏が死ぬということはその生産量が廃鶏するときまで少なくなったことを意味します。
10000羽で1000羽死んでしまってもヘンデー産卵率は90%、10000羽で9000個出荷しても90%です。
どちらが、良いのでしょうか。


通常ヘンデー産卵率は100%になることは経験から見てありません。
それは、鶏は24時間に1個産出しますが全ての鶏ではないのです。中には休産日があり中には完全休産しているからです。
ですから、10000羽のうち1000羽死んでも90%の生産はあり得ません。

ですから家畜を死なせる農場は問題と考える経営者がいるのです。
このためヘンハウス産卵率を見て農場の衛生管理状態を見ている方もいますし、ワクモ問題はヘンデー産卵率では大きな問題として見えるときは、生産量が著しく低下した時しかわかりません。

 

「結果は全てである」よく言われますが、ワクモ対策もまた同じです。


ですから、専門家に相談される方もいますし、養鶏年数の長いベテランに相談し解決策を考えることもありましょう。
いずれであっても、大事なのはどのようにワクモを退治するのかそこに時間とお金をかけることができるのか


そこの覚悟が解決への第一歩になると経験から見て言えることですし、助言して解決に向かった場合は喜びに感じます。


王道がないこの作業であり、いかに向き合えるかがポイントです。

 

最後に、ワクモ根治する作業全てに完全な解決方法は経験から見てありません。


しかし提案するとすれば、
1、水洗は本当に時間をかけて洗い流し、生息数を低減させることを第一に考える。
2、低減できれば、空鶏舎に時間をかけて多めの薬剤を使用し生息場所をなくしていく。
3、導入しても完全に根絶していないことを意識し、巡回し死亡鶏に付着している・巡回時長靴等衣服に付着がある場合は早期に全体を消毒する。
4、ひどくならないように、定期的に散布消毒し目視発見が出来なくても継続する。

これに限ると感じます。


私たち事務所もなるべく労力をおかけしないような方法を現場に即した提案していますが、皆さんも現場に合った方法を見つけて根治しにくい生物であることを第一に考えて頂くと解決できる道が見えてきましょう。

 

成鶏更新・空舎延長事業が終了しました 秋相場の展望

9月2日成鶏更新・空舎延長事業が終了しました。
今年は2回発動し年初は大変不安のある出だしでしたが一応一安心です。

9月3日は全サイズの相場価格が10円高となり、秋相場が活況であってほしいと思います。
強制換羽による生産調整を行っていた農場では鶏が回帰してくる時期になるでしょうが、学校給食等大口需要が旺盛であれば安心でしょう。


今年の猛暑は地域によりましょうが、強く影響を受けたところも多かったことでしょう。

しかし、季節は秋に近づいており朝晩はだいぶ過ごしやすい時期になりました。

鶏にとってもストレスが多いこの季節が間もなく終わることはとても良いことです。


さて、その秋相場ですが建設工事が活況である関東は何十万羽の単位で新規導入される鶏舎もあり予断を許さない状況でしょう。


いわゆる固定価格卵出荷が主でしょうが、10割全てが出荷ではないはずです。そのうちの何割かが市場価格を参考とした一般鶏卵として出荷していましょう。
その流通量が多くなると結局相場に左右される事態になるのでしょう。
ですからうちは相場の影響はないと言える農場は多くないはずですし現実です。

 

相場は、加工向けは例年程度の需要でしたので大きく相場が崩れることなく安定した8月でした。小玉が進んだこともあり大玉高にはなりましたが、
例年の相場展開でした。


一般消費者向けでは季節通りのやや弱い需要でしたが、想定の範囲以内なのでしょう。
秋は、3連休が多く外食や中食向けの加工筋引き合いが進むことで安定した相場になるのではないでしょうか。


しかし、昨年もそうでしたが増羽の影響は秋口より最も活況である冬にその影響を及ぼします。


9月は下旬にかけてそれなりの強相場となることでしょう。
依然中食・外食向け需要に頼る鶏卵相場ですが、市場価格の更なる上昇のためには増羽より依然減羽することが大事なのでしょう。


相場は例年12月にかけて上昇するのが一般ですが、昨年12月は上昇から減少に転じ業界内には激震が走りました。
翌1月は例年にない低相場で始まり心配しました。


相場は通常1月が最も安く上昇に転じ6月を境に低下し9月から12月にかけて上昇するパターンが一般的ですがその上昇度が低いことで相場安でご苦労されている状況です。

 

鶏卵は日配品の中でも人気ある商品です。しかし相場が安いということは年中特売しているようなもので価格が安いことにマヒしてしまうことで価格上昇が進むと購入頻度を
下げることにもなり心配です。


日本経済は好景気であるという言葉も聞かれましたが、消費者の財布はきつめであることにはかわりがありません。家族のためや旅行等思い出には消費を惜しまない傾向が続いていることから、外食や中食は今後も好調でしょう。


消費はテーブルエッグと加工の両輪で相場価格が反映されます。そのテーブルエッグを加工向けが比率を上げるのですが、殻付き鶏卵以外にも粉卵等輸入に置き換えることが出来る材料もあります。


足元は円高水準であり、相場が高くなった場合輸入に置き換える商社も出て来ることもありこの点にも注意が必要です。
相場が高いとは3~5年前の相場高ではなく今の価格より10円等過去は通常であった価格でも高いと感じてしまうことです。


すでに豚肉は相場高であって輸入に置き換える販売店が多いことから国産は苦戦気味と言われます。(TPPやETA等の発動)
これと同じことが鶏卵にも起こらなければと思います。

 

相場だけで一喜一憂できなくなりつつある畜産物である鶏卵。
外国相手では有利と言われ続けていましたが、テーブルエッグの比率が下がることは、価格に有利になるものに影響受けやすい中食・外食に左右されることもありましょうが、そもそも加工筋は商社から直接相対価格で買い付けることもあり、相場=加工向け取引価格とならないこともありましょう。

畜産物の価格のあり方が変わりつつある現在。

収入の目安になる相場は、秋から冬に向けてどのように推移するのでしょうか。

鶏卵相場から見える 鶏卵の実情

夏季になり、日本列島は猛暑や台風の報道が多く聞かれます。
その中、夏季といえば鶏卵相場の低調と答えるのは養鶏家の皆さんのお話でしょう。


今年は、年始から鶏卵相場の低調が叫ばれ、成鶏更新・空舎延長事業が発動しています。
鶏卵相場の適正化に効果があるこの制度では、6月30日現在およそ400万羽の早期出荷が発表されています。
10万羽以上の規模農場110件の交付件数で325万羽の出荷があった模様です。


さて、その鶏卵相場ですが夏季は少し変化が見られるようになりました。
夏季特有の大玉高の傾向が見られます。LL、Lサイズが比較的高い値水準になっています。
全農福岡、名古屋ではLLサイズが加重平均180円と上昇が続いています。(大阪は185円、東京は165円)


夏季の鶏は暑さからの影響を受けるため、餌摂取量の減少からサイズの小型化と生産量の減少が起こります。
特にピークを迎える時期の鶏は暑さのストレスと産卵するストレスが重なり生産量が伸び悩むこともあります。

 

一般的に夏季期間中1g~2gの卵重低下をすることも珍しいことではありません。


最近は白色採卵鶏でも小型サイズを中心に産出する傾向が進んでおり平均卵重は61gや62gといった生産を中心にしている施設もありましょう。

 

参考程度ですが、1ロット平均卵重61gの鶏卵のサイズ分布は以下の通りです。

最も多いのはMサイズで48%、MSサイズが25%、Lサイズが23%、LLサイズは2%と言われています。大玉高の恩恵を受けるのは全体の25%程度と推定できます。

もちろん、破損した卵や傷卵・汚れ卵は鶏卵価格が大きく下がりますのでこのような恩恵を受けることができません。

また、夏季はパウンディング(はぁはぁする等過剰呼吸)することで血中のカルシウムが少なくなり、餌からのカルシウムも十分補充できない等により卵殻が薄くなったりして、傷卵等から規格外としてはねだされることもありましょう。

一般論ですが、卵の殻は大きいサイズになるほど薄くなる傾向があります。風船が大きく膨らむと、薄くなる原理と同じで小型卵は卵殻が厚い傾向があります。


さて、大玉高となる要因は暑さからくるサイズの低下が要因にあります。
消費者はサイズの大きい卵を好むことは以前から言われており、MサイズよりLサイズを好みます。
しかし、価格に大きな変動がある時期は安価を求めるため、サイズミックス卵を購入する方もいます。


現在、この時期でも一定の引き合いがあるようですが、6月のスーパーマーケットでの鶏卵の動きは鈍い傾向があります。
まだ需要が強くなる時期でありませんが、鶏卵の小型化が季節要因で進んでいるため大きいサイズの価格上昇が一定程度続くと思われます。


しかし、関東はほかの市場と異なり上昇はあるものの価格に差がついている状況です。
これは生産量が多い地域であり、先ほどのように生産量の減少が相場を押し上げる要因になっていないのが現状でしょう。


全国的に8月6日近辺から大玉高があることから、全国的に猛暑であり卵重減少が進んでいるとみられます。
それ以外のサイズには価格変動がないことから需要があるものの供給が多く価格上昇に至らないと感じます。

 

今後も、暑い日が続くということから、生産量がやや減少があると推察されますが価格を押し上げるかどうかは未知数でしょう。


9月は全般的に相場が上昇する傾向が過去はあります。秋物需要と呼ばれるものですが関東はその恩恵があるか注目されます。


生産量の上昇が需要を上回るのか、餌付けの動向次第でしょうが成鶏農場の新築や改造は多くの現場で見られますし、建設業者やシステム業者は忙しい傾向です。

年末需要に向けてのものかわかりませんが、昨年は西高東低の相場展開でしたので今年はどのように推移するのでしょうか。


成鶏更新事業では廃鶏業者の業務が目一杯と言われます。廃鶏のスケジュールが成り立たなければこの事業に賛同することも難しいと思います。
また廃鶏の食肉が例年に比べ販路が広くないという噂も聞きます。


食鳥相場は低調気味です。この状況でどこまで成鶏の生産調整が進むのか、進んだ分を今工事を行っている施設がどれだけ戻していくのか駆け引きも注目します。

 

畜産統計から見る養鶏 7月2日公表版から

農林水産省大臣官房統計部が平成31年2月時点での畜産統計を公表しました。

それによりますと、平成30年の全国での採卵鶏飼養戸数は2200戸で、廃業等により前年比150戸(6.4%)の減少でした。


しかし、飼養羽数は1億8195万羽で、前年比588万羽(3.2%)の増加でした。
うち、成鶏めす(6カ月以上)の飼養羽数1億3903万6000羽で前年比293万羽(2.2%)の増加です。


なお、1戸当たり成鶏飼養羽数は6万3200羽で前年比5300羽の増加です。

 

これらのデータから見えるものを考えて見ます。


2月といえば、成鶏更新・空舎延長事業が発動した日でもあります。(3月31日で終了)
再発動は5月20日から始まり現在も発動しています。


まず、飼養戸数は年々減少が進んでいます。
平成28年は2440戸で1戸当たりの成鶏めす平均飼養羽数は55200羽で、本年2月時点は2200戸、63200羽で8000羽の増加と増加が強い状況です。


飼養羽数規模を見ますと、10万羽以上の飼養をしている戸数が全体の75%と大規模化が進んでおり、次いで1万羽以上5万羽未満が11%となります。
また、小規模(1万羽未満)はあまり減少が見られず、むしろ1万羽以上10万羽未満の規模に減少が見られることから、ただの増羽だけでは市場に立ち向かうに厳しい時代のように見えます。


養鶏にとって好景気であった数年前に規模拡大を考えて増羽したものの、その後のシェア拡大には貢献できず市場価格に左右され、結果減羽又は廃業となる農場もあるようです。


飼養戸数の減少は、農場経営者の減少のみで、生産には影響を及ぼしていません。むしろ、その廃業した施設を活用し既存の第三者が農場名を新たに付けて開業しているだけで、養鶏の現実を数値化しているように見えます。

この流れは今後も続くを思われますし、業界内ではそれが流れ(定め)なのかもしれません。


その結果、規模拡大したもののシェア拡大が見込めなかった農場はこの低鶏卵価によってふるい分けされていく可能性があります。

 

実際、鶏舎の新築・改造は現在も好調のようですから、増羽することで生き残りをかけていく農場はいくつかの確立で事業の見直しを迫られるかもしれません。


しかし、金融機関は特に地銀・信金等地域密着型の銀行は貸出先があることで利益を得ることが出来ますのでしばらくは新規融資・支払い猶予等を行いましょうが、一部地銀等は「回収が見込めない場合は自然淘汰されざるを得ない時代が到来する」とレポートでまとめています。

ですから、この相場安に耐えることが出来ない農場は、場合によりその業界から退場することもあると思われます。

その結果資金力がある大規模農場に事業が移管されるという現在の構図は続くと言えるのです。


増羽だけで自社が生き残るという戦略は大変危険であると同時に何らかの生き残り策を見つけることが急務となると感じます。

 

次に、飼養地域のシェアを見て見ます。
生産戸数が多い県は皆さんご存知の通り、1位茨城、2位鹿児島、3位千葉となります。
それを裏付けるように、生産シェア第1位関東24.5%、第2位九州20.1%、第3位東海15.8%となります。


関東の生産拠点であるシェア第1位では前年比107%増の481万羽が飼養されています。次いで東海103.4%増、九州も100.1%と前年を超えた飼養羽数で生産活動をしています。ですから、今年度は低鶏卵価となる一つの要因といえるのでしょう。

 

では、現在の状況はどうでしょうか。
令和1年5月までの当年のひな餌付け数は全国平均で昨年より95.2%の減少と一見少ないように見えます。


しかし、細部を見ますと茨城は前年比95.8%、千葉98.7%と少ないようですが、群馬110.9%、神奈川109.8%と関東では結果少なくなっていません。

ちなみに関東は全国の30%の生産規模を持っています。


なお、北海道は前年比99%と少ないように見えますが、689万羽の飼養と多い地域です。基本道内で消費される傾向が過去ありましたが今は東北にGPセンターを構えて関東への鶏卵移動を予定していることもあり、
関東の大産地は混戦模様です。

昨年同様市場の価格によって荷物が動きますので、関東は価格が大きく動きませんので変動がある場合、他地域からの産地から鶏卵が運ばれてきて値段が下押しすることもありましょう。

 

現在、季節による不需要期に入っている鶏卵。学校給食が休みになり大口需要が一時休止されます。夏休み・盆休み等で中食等加工向け需要があることを期待したいのですが、加工向けは動くのか気になるところです。

 

一部の問屋は需要が鈍いため鶏卵の受け入れに頭を抱えているところもあると聞きます。

実際受け入れしてもストック場に保管するのが精いっぱいで排出先を探すのに苦労してると聞きます。

実際養鶏場からも鶏卵を入れる容器の稼働が鈍く荷動きが弱いと感じるといいます。

特に今年は早い段階からこのような状況が続いており、今後が心配というものです。


今年は冷夏になると言われますが、他方梅雨明けは冷夏にならないという予報もあり分かりにくい状況です。天候は外食やレジャーの動向に左右される要因ですので鶏卵も他人事でありません。


また夏休み中の天候も見通しにくい状況です。晴天が多ければ外食向け等に期待が出来ますが分かりずらいようです。
今後も、動向に注視したいと思います。

JGAP 養鶏での取得に向けて

JGAP家畜畜産物は2017年に認証が始まり、本年6月時点で15農場(採卵鶏のみ)が認証されています。


最も多い地域は、広島県で1経営体4農場、次に群馬県1経営体3農場、宮崎県2経営体3農場となります。


私どもの地域である千葉県は2経営体の各1農場づつとなります。


そのJGAPですが、肉牛に次ぐ取得の多さになります。


消費者から認知されていないといえる制度ですが、人口現状から消費が少なくなることが予測されることから畜産物の販路拡大を目指す方が多くなっています。


残念ながら消費者に認知されるまではまだ時間がかかりますが、販売者の中にはJGAP畜産物を取り扱うことを推奨していいて今後主流になる可能性があります。


現実的なお話になりますが「認証」そのものには付加価値を生むことはありません。


それは、認証されると自動的に販路拡大し売り上げが増大するということはないのです。

販路が拡大するのは販売先がGAP認証製品を取り扱う場合に限るのです。


現状流通業界にはGAPの認知度がまだ少ないのが現状です。

 

詳しくはブログ「GAPの認知度と課題 3月24日発表」をご覧ください。

 

しかし、購買人口が少なくなっていく現実から流通業者もただ商品を陳列して販売だけしていては先細りしていくのは承知しているはずです。


ですからPB(プライベートブランド)にGAP認証のある物を採用したりして自社製品の付加価値化を進めているのです。


今後、同じ畜産物でも認証品と認証品でない一般品と二極化していくと考えられます。


安さを前面に出した商店や小規模販売店は認証品がないものが主流になるかもしれません。それは市場で安価なものを落札や仲買人から購入してコストを第一に考えているかもしれません。


しかし、大手は自社の安全で安心を第一にしており、事故品を扱わないことを考えています。それは事故品を売る店という評判低下を気にしているのがあるからでしょう。


であれば、安全と考えられる工程で作った畜産物を扱うほうが消費者に訴求し購買する選択の一つになるはずです。

そのためにGAP認証がある品物を前面に出していくのが正しい選択でしょう。


しかし、付加価値を付けた価格を設定するのは現在難しいのが現実です。


消費者から理解されていない認証品にプレミア価格は商品選択から除外されてしまいます。ですが、認証がない商品と同等な価格であれば選択される可能性が高まります。
そこが付加価値を生むポイントになるのでしょう。


養鶏では、JGAPがあることで販路が拡大する可能性は現在のところ高いということはありません。


しかし、鶏卵に安心や安全を重視する販売店があれば選択される可能性が高まります。また安全重視でない販売店でも認証品があることで販売する可能性もあるのです。


それは、千葉県でもありますが県の買い上げ検査が行われ薬剤の残留検査が流通品の中で行われます。地域では流通に乗る直前の接収検査を行うこともあります。


実際全国では残留検査の結果基準を超える残留があることで回収命令が発せられている現実があります。


回収命令が発せられると「生産者名が公表されます」「販売先は回収を行うための告知と実施が行われます」その回収の手間は販売先の手間だけでなく、事故品を売っているお店とみなされます。


売店は信用あっての商売なのが現実です。ですからこのような事例は避けたいのが本音のはずです。


そのことを考えたとき認証があるから100%安全とは言い切れないですが、認証がない製品より認証がある分安全性が高まるのが現実です。


その区別が認証であり安全性はどれも同じとはみなされないのです。


JGAP認証は国内ではこのような差別化を図る可能性を秘めているのです。先行したJGAP青果物・茶等は差別化が進みました。同じく畜産物も同じようになるのではないかと私は考えています。


その時に認証取得に向けて取り組むのも良いでしょうが、認証までには時間がかかります。その間いくつの農場が認証していくのでしょうか。無駄と見える認証かもしれません。


しかし必要となったときすぐには認証を得ることはできませんし、後発農場が先行した実績ある農場とどちらを選ぶのか考えたとき答えは明白ですね。


であれば自社製品に自信があるのであれば認証があっても損はないはずです。

先行投資は確実なものに限るようなお考えですと乗り遅れる可能性があります。


慎重な検討は大事ですが、安定した販路維持には必要な取り組みになるはずです。是非JGAP取得をご検討されてはいかがでしょうか。

夏の暑さ対策ミッドナイトフィーディング 養鶏の基本

梅雨が明けますと、夏本番。例年猛暑と呼ばれ鶏もつらい状況ですが、管理される方も大変かと思います。


暑熱対策、軟便から来るハエの発生、生産性の低下と秋口からの卵重の増加対策・・いくつも課題が見えてくることでしょう。


夏は暑い、だから仕方がないではなく、暑いから何かできることはないだろうかという発想で、年々厳しくなる夏をどう乗り切るのか考えて見たいと思います。


この数年、夏は猛暑と呼ばれるくらい、大変暑いといえます。
私は、千葉の北東部で海からの風で暑さを和らいだ地域で・・と言いたいのですがやはり猛暑で35度を超えるような日も珍しくありません。


特に関東平野の方は報道にもあるように「○○市は39.4℃となりました」というナレーションもよく聞きますから、大変ご苦労されていることとお察しいたします。


鶏は寒さには強いのですが、暑さには弱いのです。


また、汗をかきませんので体温を下げる方法には限りがあります。

 

 

夏の鶏がする仕草について「成鶏更新空舎延長事業が再発動して」5月26日発表をご覧ください。

 

ですから、水を飲み体温を下げます。エサ摂取量が少ないうえに水分を多く摂取することで、軟便となります。


一般に餌と水のバランスが4倍(餌100g摂取に対し水400gを摂取した場合でバランス4倍といいます)となると、軟便が見られます。


通常は2倍(餌100g摂取に対し水200gを摂取)が標準的なバランスになります。


水量計がある場合このようなバランスを見ることが出来、鶏舎が暑いのか、寒いのか、給水異常なのか見極めることが出来ます。


水量計がない場合は鶏の「そ嚢」に入る餌と水の量のバランスを見ることが出来ます。
見極め方として、成鶏の場合最終給餌後の4~5時間後を目安として、握りこぶしくらいの大きさで、柔らかくやや弾力性を持った状況であれば概ね良好であると言えましょう。


固い場合で、砂状の場合は飲水量が少なくエサへの執着が強いために給餌不足があることが予想されます。給餌時間や給餌量を確認する必要があります。


夏季の場合は水分がほとんどで水風船みたいな状態ですと、エサが少なく暑さ等鶏舎環境の見直しが必要です。


このように鶏を触ることでその状況を見ることが出来るのです。昔は水量計がありませんでしたからこのような状況判断をしていたのです。
しかも精度が高く判断材料として最適です。

 

軟便についてですが、実際鶏舎に伺うと、通路は鶏糞が流出しハエの幼虫が右往左往しており、夏季の管理は大変なのだなと感じます。


このため、鶏に風を当てて少しでも涼しくする工夫をします。しかし外気温35℃の時は、鶏舎も32℃、33℃とやはり高い状態です。直射日光が当たらない分温度が低い程度で、


やはり暑いのです。

ですからパウンディング(はあはあ息をする仕草)することで、吐き出す息を蒸発させて涼しさを求めます。


この仕草が長く続くとカルシウムの流出が発生するため、鶏卵の殻が薄くなったり、骨軟化症を発症したり、場合により体温が下がることないため意識が混濁し死んでしまうこともあります。


鶏の最後の仕草ともいわれ、この状況が見られる場合は暑いんだなと感心せずそれ以上進行しないように対応していただきたいものです。

 

エサ摂取量も下がります。餌コストも下がりますが、生産量も下がります。卵重も減りますから、重量も減ります。


やむを得ないところですが、暑い時間の給餌を見合わせたりすることも一案ありますし、私自身は餌を霧吹きで薄っすら湿り気を与えると、鶏の習性でしょうか、珍しいものに反応し餌を摂取していきます。

しかし、餌を残してしまうとカビが発生したり、餌箱が固着したりと弊害もあります。状況を見ながらの方法ですので、参考程度にご覧ください。


一般的に「ミッドナイトフィーディング」を活用される方も多いと思います。日中より涼しいであろう夜間に給餌を行うものです。


この方法にはマイナス面もあります。それは点灯時間を元に戻す方法を間違えないことです。


鶏は30分から45分程度の消灯であっても前後2時間以上の点灯がある場合、鶏は消灯していないと感じるという論理です。


ですから、消灯後の再点灯までの時間はどうするのか、夜間点灯後の消灯から次の日の点灯開始時間までは何時間あるのか見極める必要があります。


これを消灯から点灯する逆の発想に活用したものです。

 

暑さが幾分か和らぎ餌摂取量が上昇に転じ始めた頃(お盆の頃あたりから、朝晩の温度差が大きくなり始めます)からエサが増えていきます。


エサが増えると、幾分か産卵が増えてきますが、日齢により産卵個数でなく、重量に変化を示す場合もあります。

このため日齢によっては上昇時の対策を講じることで、鶏卵重量を緩和できる可能性があります。しかし判断を誤ると生産量を下げてしまい、結果産卵個数の減少と鶏卵重量のみの上昇とマイナス結果となることもあります。


その判断は経験が必要です。


その他、吸血昆虫の増加もこのころから見ることが出来ます。被害にあわれている方は心配な時期かもしれません。

 

夏は暑いから何もできない。
確かにその通りですが、その出来なかった対策が秋口の摂取量増加と共にマイナスを運んでくる場合もあります。


そのマイナスは秋を過ぎて冬まで引きずることもありましょう。

 

夏の管理は難しいものです。何か手を打てるものがあれば良いのですが、どうでしょうか。

夏季畜産物(鶏卵)の需要を考える

関東地方は7日梅雨入りになったようです。梅雨が明けますと夏が到来します。

子供たちの夏休みや私たちの夏季休暇等イベントがまもなく訪れることでしょう。


さて、その夏季の鶏卵動向はどのようになるのでしょうか。
相場は私たち生産者がどうこうできるものではありません。空舎延長事業に参加する等はありますが・・どうでしょうか。


直近の各業界の畜産物売上げを見て見ましょう。
4月の発表で、ゴールデンウィークが10日間あった年の連続4日間は4月に入ります。

 

まず、家庭消費を見るうえで参考になりますスーパーの状況から見て見ます。
日本チェーンストア協会発表を見ますと、総菜は好調でした。
冷凍食品や農産品のうちカット野菜等は良いものの重量野菜(キャベツやニンジン等)は鈍かったようです。


畜産品は、牛肉と鶏肉は良く、豚肉は鈍かった。鶏卵やハム等加工品も鈍かったとされます。

 

外食等加工向けの消費の参考として見ます。
日本フードサービス協会発表を見ますと、客数減少であるが、単価は堅調で売り上げは前年を上回るということです。


ファーストフードでは、洋食や和風、回転すしの店舗の客数は前年並みであるが、麺類を提供する店舗は前年を下回る結果でした。
ファミリーレストランは、客数は前年を下回り、洋風と和風は下回り、中華や焼き肉は前年を上回る結果でした。
いずれも客単価は前年を超える状況で売り上げとしては良かったのでしょう。

 

中食向けの状況を見てみます。多岐に渡る資料を見る必要がありますが今回は冷凍食品のみについて確認します。
・日本冷凍食品協会が発表した資料では、平成30年12月までの1年間の業務用冷凍食品は899千tで減少に転じました。


家庭用では2年連続の増加で、冷凍食品全体の業務:家庭用比率は数量で56.7%:43.3%で、金額ベースで55.4%:44.6%と、業務用が多い比率ですが、家庭用の比率は上昇しています。

品目で見てみますと、うどん、餃子、ラーメン類は増加でしたが、卵製品、コロッケ等は低下しています。
生産量上位20位までを見ますと、1位コロッケ、2位うどん、3位炒飯と続きます。

 

人の動きについて確認します。
海外旅行は、ハワイ、ヨーロッパ方面は前年を超える予約状況があります。(大手旅行会社)
国内旅行も、5月から夏季休暇に合わせた予約があり、前年と違い早い段階で予約している状況です。


準大手のアンケートでは、1泊以上の国内旅行を検討している方が約50%、海外は19%、日帰りの国内旅行15%と、何らかの旅行を計画されています。


国内旅行(宿泊あり・なし含めて)を検討している方は全体の60%となり、宿泊施設の他、観光地での飲食、外食、中食として鶏卵や畜産物が多く動く可能性があるようです。

 

生産動向と相場展開を確認します。
畜産物は、夏季は消費が減退するものが多く、相場もそれ合わせるように低下する傾向があります。


しかし、豚肉は生産量が下がる傾向から相場は高くなる傾向があります。
今年は特に、地域によりますが病気の発生等があり出荷数量に影響を及ぼす可能性から相場高が予測されています。
しかし、輸入量も多くなる可能性から、国産不足が生じて輸入の手当てがあり、大きな波を描きながらの上昇となるとされます。

 

鶏卵は、消費の減退=相場の低下となり、秋口まで生産量が著しく少ない場合以外相場は低下する傾向があります。
しかし、生産量が全国的に多いこと、需要は著しく増える要素がないことから、相場が大きく上昇する目途がつかないように言われています。


現在、成鶏更新空舎延長事業が発動しています。どこまで参加されるかになりますが、相場上昇に結び付くか注目されます。
ですので、年末の加工向け出荷が堅調であること、大口需要(学校給食等)の需要拡大、特売の強化による消費拡大を期待している事実があります。

 

さて、鶏卵の状況です。
先ほどの通り、大口需要が8月中は少なくなります。加工向けとして期待される宿泊業の調理向けがあります。8月11日は山の日で祝日となり、12日は振替休日ですが、一般企業は夏季休暇が多い週でしょうから、祝日需要がある可能性は少ないかもしれません。

しかし、国内旅行を計画されている方が多い予測であることから、鶏卵も7月中旬から加工筋の引き合いがあることを期待したいと考えています。


しかし、家庭向け消費の減退が継続することから、特売需要も地域により恩恵を受けるか微妙でしょう。なお、相場をけん引するような状況には至らないと思われます。


外食は、全体的に見て客数が低下している現実から、畜産物の消費は通年程度の予測となり、大きく上昇する可能性はないかもしれません。


中食は堅調に推移すると思われます。会社休業中であっても外出時に活用されたり、調理の手間を中食に置き換える可能性があるため堅調と予測されます。

 

豚肉等はどうでしょうか。
鶏卵同様一定の需要があることから、大きく消費減退に至ることはないと思われます。生産現場として夏季は繁殖が通常期とくらべご苦労されることから、秋に向けての出荷動向が気になるところです。


相場は例年通りの高相場であることから、安定した収入が見込まれるかもしれません。

 

いかがでしょうか。畜産物は季節やその供給量により大きくその値段が変わります。あくまでも予想ですので参考としてご覧いただきたいものです。


鶏卵は特に足元が暗い状況です。できれば相場が高いほうが良いのですが、消費者がどのような行動によるのか次第で、需要が減退したり、増えたりとなり、それが相場高低に現れます。


まもなく夏。
生産者である皆さんも自宅に戻れば消費者です。今お話した人の動きの中の一人に参加されることでしょう。


もしかしたら、スーパーで買い物される消費者かもしれません。


経済は、生産者であっても消費者になり、消費活動をして経済は動いています。
ですから、皆さんの消費次第で需要と供給のバランスが取れたり、そうでなかったりします。


畜産物は家畜が主役ですが、それを育て出荷して現金を得る。それが、生産者であり家に帰れば消費者に変化する。

その現金は消費者次第で値段が変わるのです。