nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

成鶏更新・空舎延長事業が発動しました

令和2年5月18日より成鶏更新・空舎延長事業が発動しました。鶏卵の需要は不需要期に入る状況と供給量、最近の経済情勢もあり苦しいところですがやむを得ない状況です。 経済の再生は少しづつ進んでいくことでしょう。 また多くの学校は6月1日より始まり夏休…

令和2年の餌付け羽数(1~3月)

令和2年1月から3月までの全国の餌付け羽数は、前年を上回る状況で1月は9480000羽で、前年同月比104.5%増となりました。2月は7992000羽で、前年同月比102.6%増となります。3月は9532000羽で、前年同月比112.3%増となります。 経済背景ですが、一昨年12月は…

ゴールデンウィークが終わったその後

緊急事態宣言継続中のゴールデンウィークが終わりました。報道は連日、観光地の閑散状況を紹介し、鉄道・高速道路の混雑もなく静かな連休であったと報じました。 家庭消費が主流となった鶏卵は、4月中旬以降10円単位での下落を繰り返し今後の状況を心配する…

経営難による法令違反事例 家畜や鶏糞の放置

20年1月和歌山県の養鶏場(肉鶏)が事業破綻しました。 業績不振による資金ショートと見られます。 昨年は食鳥相場は大変軟調な時期でした。通年を通じて安い状況が続いていたこともあり体力が弱い状況にあった場合は破綻という流れもありえます。 昨年は、…

1月の相場を振り返る 養鶏の予測

令和2年の1月は、養鶏の皆さんにとって安堵が広がった月ではなかったでしょうか。初市は、M基準値160円で始まり31日は180円と平均170円となりました。昨年は100円で始まり末日は145円と平均123円程度でしたから、損益分岐点は農場まちまちでしょうが、概ね安…

育すうの管理 養鶏の基本失敗編

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、2020年は養鶏にとってどのような年になるのでしょうか。鶏卵相場は2019年1月の初市はM基準値は100円で始まり驚いた年明けでした。その後低推移で相場は進み人件費が捻出できるか…

採卵鶏の給餌 養鶏の基本

近年、鶏卵相場のサイズ別取引の横並びが進んでいます。一昔はLサイズが高く、順にM,LL.MS,Sとなる傾向がありました。しかしこのところ相場はL,M,MSあたりまで同じ取引値になりました。現在はM、MSあたりが高くなりましたが、できれば高い取引に近づけるサイ…

鶏の管理とは何でしょうか 養鶏の基礎

採卵鶏を管理されている方とお話することで、様々な考えを持って日常管理をされていると感じることがあります。 ある人は、病気の有無が分かり自身の判断がいつも正しいというスタンスで鶏や作業者に接する方。ある人は、鶏の仕草で餌が足りていない、仕草か…

ウインドレス鶏舎の管理 衛生管理の基本

最近は、ウインドレス鶏舎による飼養管理が多くなり養鶏経営の基本となりつつあります。病気の遮断と人工的で適切な環境維持から、採卵鶏の生産能力を最大限に引き出すことで生産性の向上と、作業に従事する人のノウハウや職人技と呼ばれる技も必要なくなり…

産卵率が上昇しない時に確認したいこと 養鶏の基本

今年は台風による畜産被害が甚大になっており、養鶏のお客様より産卵率が上昇しない等家畜の変調についてご相談をいただくことが多くなりました。 多くは、病気によるものというより生産農場の設備、管理技法、災害からの復旧過程での鶏のストレス等家畜の影…

ワクモの被害について考える 養鶏の技術

残暑も少しづつ治まり秋が近づくころとなり、養鶏家の皆さんは秋に向けた対策を講じられていることでしょう。 摂取量増加による鶏体の増加や卵重の増加、生産量が増えるはずですが日齢や体調の不出来によっては生産個数より生体体重に変わり、脂肪肝による斃…

成鶏更新・空舎延長事業が終了しました 秋相場の展望

9月2日成鶏更新・空舎延長事業が終了しました。今年は2回発動し年初は大変不安のある出だしでしたが一応一安心です。 9月3日は全サイズの相場価格が10円高となり、秋相場が活況であってほしいと思います。強制換羽による生産調整を行っていた農場では鶏が回…

鶏卵相場から見える 鶏卵の実情

夏季になり、日本列島は猛暑や台風の報道が多く聞かれます。その中、夏季といえば鶏卵相場の低調と答えるのは養鶏家の皆さんのお話でしょう。 今年は、年始から鶏卵相場の低調が叫ばれ、成鶏更新・空舎延長事業が発動しています。鶏卵相場の適正化に効果があ…

畜産統計から見る養鶏 7月2日公表版から

農林水産省大臣官房統計部が平成31年2月時点での畜産統計を公表しました。 それによりますと、平成30年の全国での採卵鶏飼養戸数は2200戸で、廃業等により前年比150戸(6.4%)の減少でした。 しかし、飼養羽数は1億8195万羽で、前年比588万羽(3.2%)の増…

JGAP 養鶏での取得に向けて

JGAP家畜畜産物は2017年に認証が始まり、本年6月時点で15農場(採卵鶏のみ)が認証されています。 最も多い地域は、広島県で1経営体4農場、次に群馬県1経営体3農場、宮崎県2経営体3農場となります。 私どもの地域である千葉県は2経営体の各1農場づつとなりま…

夏の暑さ対策ミッドナイトフィーディング 養鶏の基本

梅雨が明けますと、夏本番。例年猛暑と呼ばれ鶏もつらい状況ですが、管理される方も大変かと思います。 暑熱対策、軟便から来るハエの発生、生産性の低下と秋口からの卵重の増加対策・・いくつも課題が見えてくることでしょう。 夏は暑い、だから仕方がない…

夏季畜産物(鶏卵)の需要を考える

関東地方は7日梅雨入りになったようです。梅雨が明けますと夏が到来します。 子供たちの夏休みや私たちの夏季休暇等イベントがまもなく訪れることでしょう。 さて、その夏季の鶏卵動向はどのようになるのでしょうか。相場は私たち生産者がどうこうできるもの…

鶏卵の国内消費 中食による消費変化

夏季になり、鶏卵相場は下降しています。国内消費は毎年微増ですが、生産量が多いことによる供給過多となっています。 今回は、鶏卵相場のお話でなく、国内消費の現状と輸出の動向を考えて見ます。 国内消費を見て見ましょう。本年平成31年は1月と2月につい…

成鶏更新空舎延長事業が再発動して 鶏卵の動向

令和1年5月20日より成鶏更新・空舎延長事業が発動しました。既にご存知のことと思いますが、今年2回目の発動になります。 4月の時点で5月には再度この事業が発動される噂や報道がありました。実際5月最初の取引は以外にも需要が多いことで相場安にならず安心…

HACCP義務化 畜産業の方向け養鶏版

食品衛生法が改正されました。既にご存知の方も多いと思いますが、私たち畜産業も農場ではなく、加工販売されたり調理提供する6次産業を進めている方はその部分についてHACCP義務化が始まります。 営業許可があればよいと思われるでしょうが、実際はどうなの…

ハエ対策と養鶏 効率よく行うこと

最近は、畜産農場と周辺住民との距離が近い地域が増えており、臭気問題以外にも「衛生害虫」問題も良く聞かれるようになりました。 ハエは人に不快感を与えますが、同時に家畜にもストレスを与えます。 よく言われますが、病気の伝播もあり「たかがハエ」と…

千葉県でのたい肥化計画の現状 養鶏版

千葉県は、家畜排せつ物の利用の促進を図るための計画に従い平成37年(令和6年)を目標として、家畜排せつ物の利用の促進を図るための取り組みをしています。 ライブドアブログにも関連記事を書きましたのでnogutikusanで検索して参照ください。 1、現状は…

農畜産物の消費行動に関する調査結果2018 鶏卵の消費動向

一般社団法人日本農業協同組合連携機構(JCA)が、2019年3月22日に発表した畜産物の消費行動に関する調査結果を発表しました。この調査は10月に行われたものを翌年3月に公表しています。今回は鶏卵について考えて見ます。 家庭や自宅で調理する人に精肉・卵・…

機能性表示食品 鶏卵が届け出されました

機能性表示食品といえば、サプリメント等が有名ですが、今回生鮮食品に分類される鶏卵がEPA・DHAを含み中性脂肪を下げる機能があるとするイセ食品の「機能性伊勢の卵」(届け出番号D586)が2019年3月4日に届け出されました。 ビタミンを含有する物、ミネラル…

鶏卵サルモネラ検出に思うこと

鶏卵とサルモネラは、イコールで連想される方も多いと思います。養鶏に携る方には、「うちは関係ないよ」という方もいます。近年はサルモネラワクチンを接種することで、発生は絶対ないという安心があることも要因かもしれません。 ワクチン効果として、鶏の…

鶏卵相場低迷はいつまで続くのか 5月以降の相場と夏季相場

鶏卵相場の低迷が続いております。相場高であった平成26年から見てみますと、右肩下がりであることがわかります。 今年1月の全農東京Mサイズ平均は121円でした。昨年12月の相場下落もあり1月の初値が注目されていました中、100円で年が明け本日(4月12日現在…

6次産業化 卵の付加価値を考える

平成27年10月家畜改良センター岡崎牧場の資料「卵直販店に関する現状、課題等について」から、これから6次産業化を目指す方又は検討したいと考える方向けに卵の付加価値をつける考え方を示してみます。 私自身も以前お話いたしました「ライブドアブログ「6次…

ビークトリミング 養鶏の未来

養鶏に携る方にとって検討している課題の一つと思います「ビークトリミング」ですが、作業者が少なくなり外部委託をしている方も多いのが現状で、近年は「レーザーでのビークトリミング」が少しづつ普及していると感じます。 今回は、ビークトリミングについ…

GAPの認知度と課題 データから見る実情

日本政策金融公庫農林水産事業は、平成30 年1月に実施した「平成29 年 下半期食品産業動向調査」において、食品関係企業に対してGAP認証を受けた農場などで 生産された農産物の取扱い状況を調査しました。 その結果、食品関連企業の約5割が「GAPを知…

農業景況調査から見た採卵鶏と畜産業

日本政策金融公庫が2019年3月18日に公表した農業景況調査(1月調査)が発表されました。この調査は公庫が長期・低利の「スーパーL資金」の融資を行っている認定農業者の方々に対し、毎年近況を調査し、その結果を動向指数(DI)として公表しています。(年2…