nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。 のぐ地久三事務所養鶏部公式ブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

鳥インフルエンザを警戒した管理とは 見極める力が問われます

農研機構は14日、過去と異なり発症から斃死に至るまでの期間が長いということを発表しました。 養鶏家の皆様から見れば、高病原性はトサカの変色や沈鬱している鶏の写真や、斃死が多いというイメージを想像される方が多いと思います。 しかし、農研機構の調…

鳥インフルエンザの猛威にご注意ください

11月から鳥インフルエンザの発生が西日本を中心に報じられております。 12月1日でも宮崎県日向市の肉鶏4万羽が高病原性鳥インフルエンザ疑似患畜であることを確認し殺処分となります。また、正式結果待ちとなる1農場(都農町)、香川県(三豊市)では2農場が…

鶏インフルエンザが発生していますので、出来るだけの防疫措置を取り家きんを守りましょう

香川県では、鶏インフルエンザの発生が続き20日時点で7例での感染が確認されました。高病原性でH5亜型の斃死が多いタイプです。 国内での感染は2年ぶりとなり近年にはなく早い感染となっています。 渡り鳥では、同型ウイルスが北海道での検知もあり、野鳥が…

重量取引と定重量(個数)取引 鶏卵流通の今

鶏卵は農林規格により取引されていますが、2000年初めから1パックに定めた重量を入れる定重量パックが多く見られるようになりました。 重量取引とは、規格(M、Lといった6gクラス分けの重さにより区別される)ごとに取引値が決まるもので、需要の過不足が生…

成鶏更新・空舎延長事業が終了しました 秋に向けての安定経営を目指しましょう

令和2年9月24日標準取引価格が基準額を超えたため23日申し込みしている方までで事業が終了となりました。 また、9月相場東京M基準値は15円高160円となり上昇基調となっています。先月からの上昇平均価格(1日から末日までの価格を平均化した額)は例年12円が…

品質維持向上するには農場HACCPが有効です

暑い夏で鶏たちも大変つらい時期になりました。 鶏卵の重量が小さくなり鶏卵相場も大玉高となり一部市場の小玉は下落となり生産状況が相場に現れています。 生産重量は収入に直結するため事態を把握されている農場も多いと思います。 しかしこの時期は鶏卵に…

餌の配餌とカビ発生にご注意を 季節要因もあり管理しずらいというお話も聞きます

7月も下旬になりましたが、雨の日が多く外気温は昨年から見ても涼しい日が続きます。 数カ月ぶりに訪問した農場主の方も笑顔で迎え入れてくださり本当にありがたいと感じます。nogutikusanさん太りましたね と話されたり、前回訪問から本日までの農場内のお…

鶏も動物愛護法の影響を受けることについて

和歌山県で令和2年1月に発生した肉鶏農場の死骸や鶏糞放置の事件は、最近大きく報道されていますのでご存知の方も多いことでしょう。 3月には一部町議会で対応について報告され、県が廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき行政代執行します。 これにより…

成鶏更新・空舎延長事業が発動しました

令和2年5月18日より成鶏更新・空舎延長事業が発動しました。鶏卵の需要は不需要期に入る状況と供給量、最近の経済情勢もあり苦しいところですがやむを得ない状況です。 経済の再生は少しづつ進んでいくことでしょう。 また多くの学校は6月1日より始まり夏休…

令和2年の餌付け羽数(1~3月)

令和2年1月から3月までの全国の餌付け羽数は、前年を上回る状況で1月は9480000羽で、前年同月比104.5%増となりました。2月は7992000羽で、前年同月比102.6%増となります。3月は9532000羽で、前年同月比112.3%増となります。 経済背景ですが、一昨年12月は…

ゴールデンウィークが終わったその後

緊急事態宣言継続中のゴールデンウィークが終わりました。報道は連日、観光地の閑散状況を紹介し、鉄道・高速道路の混雑もなく静かな連休であったと報じました。 家庭消費が主流となった鶏卵は、4月中旬以降10円単位での下落を繰り返し今後の状況を心配する…

経営難による法令違反事例 家畜や鶏糞の放置

20年1月和歌山県の養鶏場(肉鶏)が事業破綻しました。 業績不振による資金ショートと見られます。 昨年は食鳥相場は大変軟調な時期でした。通年を通じて安い状況が続いていたこともあり体力が弱い状況にあった場合は破綻という流れもありえます。 昨年は、…

1月の相場を振り返る 養鶏の予測

令和2年の1月は、養鶏の皆さんにとって安堵が広がった月ではなかったでしょうか。初市は、M基準値160円で始まり31日は180円と平均170円となりました。昨年は100円で始まり末日は145円と平均123円程度でしたから、損益分岐点は農場まちまちでしょうが、概ね安…

育すうの管理 養鶏の基本失敗編

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、2020年は養鶏にとってどのような年になるのでしょうか。鶏卵相場は2019年1月の初市はM基準値は100円で始まり驚いた年明けでした。その後低推移で相場は進み人件費が捻出できるか…