nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

鳥インフルエンザの猛威にご注意ください

11月から鳥インフルエンザの発生が西日本を中心に報じられております。


12月1日でも宮崎県日向市の肉鶏4万羽が高病原性鳥インフルエンザ疑似患畜であることを確認し殺処分となります。
また、正式結果待ちとなる1農場(都農町)、香川県三豊市)では2農場が発生したと確定される可能性があります。

 特に都農町は半径10㎞周辺に500万羽を超える鶏が飼養されている養鶏地域ですので、感染が確定した場合は周辺の警戒レベルは一気に上がることと思います。

 

野鳥の検査でも北海道紋別市で採取されたものからH5N8亜型の検出(10月24日)があり、その後全国で散発的検出が見られます。
11月17日には北海道知安町で死んでいるマガモから検出が確認され北海道では2例目になっています。


11月16日は新潟県阿賀野市で採取された検体からも検出があります。


11月13日には鹿児島県出水市でも検出があり、15日と16日には死んだカモからも検出がありました。

 

広い範囲での検出、養鶏場での発生時期が早いことから、例年と異なり翌年春先まで続く場合を想定した場合では長い期間発生する可能性もありますので、農場での衛生管理を継続していただくことになります。

 

現在の発生状況から今後鶏卵の相場価格が西日本を中心に変化がある可能性もあります。

変化が著しい場合は東日本から鶏卵の移動も予想され相場の変動もありえます。


12月の忙しい時期、相場上昇の時期ではありますが、鳥インフルエンザによる衛生管理の継続と意識の持続がこの先の農場への発生を回避できる大事な取り組みになります。


大変な時期ではありますが、しばらくの間の辛抱になります。


すでに80万羽、100万羽という鶏が殺処分されていきました。

発生を広げないという観点から本当に残念なところでございます。
また、被害にあわれた農場の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

発生をさせない万能な方法は残念ながら存在しません。
しかし、飼養衛生管理基準の徹底は持ち込まないための方法、農場から広げない方法を定めており、飼養者が遵守する事項になります。


この基準の不適合は、農場への指導はもちろん、万一の場合判定基準にもなり遵守し、できる限りの方法を取るというのは農場としての責務になりましょう。

 

鶏舎へ持ち込まないための消毒や鶏舎周辺の石灰散布による靴からの持ち込み防止も大事な視点になります。


また、薬剤の濃度も重要です。

これから朝夜の冷え込み以外にも日中も寒い日が続きます。
一般的に薬剤の効能は水温が低いほど弱くなることがあります。ですから薬剤のあり方も今後大事になりましょう。
またこまめに消毒槽の交換も大事です。

有機物が消毒効果を減じてしまう薬剤も多く朝、昼、夕とこまめに変えることも大事です。


又、手指の消毒も重要用です。

鶏舎内のあらゆるところを触りますので汚染させる機会を与えてしまいます。


当然ですが、鶏舎の長靴も衛生的でなければなりません。

こまめに洗い、できれば鶏舎毎の長靴が推奨されますが現実はそうも言えないことと思います。


ですが、長靴は汚れて当然では持ち込むリスクは高まります。

こまめに洗い、入退出には消毒し必要以外の場所を歩かないというのも大事ではないでしょうか。

 

まだまだ油断できない時期です。

世間はクリスマスと華やかな季節ではありますが私たち養鶏家はそのような華やかに憧れ、今日を忘れるような状況ではありません。


全国的に野鳥からの検出が続いておりますので、西日本だからといえません。

ある日異なる地域が発生となることもあります。


確かにインフルエンザ発生は星の数ほどある農場から見れば天文学的数値かもしれませんが、それは自農場は関係ないとは言えません。


ただ、今日は発生がないだけと言えます。

明日は死亡鶏が増え始めたと農場管理者から報告があるかもしれません。


今年は高病原性鳥インフルエンザの発生が見られ、死亡しているということから発覚します。


初期の予兆は気づくことはないはずです。

あっという間に今日は数十羽となり通常より多い斃死となり気づくこともありましょう。
特有の鳥の状況もあるかもしれません。


被害が広がらないためにも、日ごろの推移は確認しておき、万一が疑われる場合は現場が躊躇なく家畜保健衛生所へ通報できるように再度確認しておきましょう。


家畜保健衛生所も発生が疑われるからと高圧的に訪問することはありません。


むしろ気になるときは積極的に連絡するべきと思います。

簡易検査もしますし、異なる場合でも助言をしてくれて参考になることが多いと言えます。

 

12月、いつもと違う季節になりました。

引き続き皆さんの農場を最大限守るようご努力をお願いいたします。

 

1日も早くこの騒動が終息することを心より願っております。