nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。 のぐ地久三事務所養鶏部公式ブログ

宮城県で鳥インフルエンザが発生し防疫措置を実施しています

宮城県は25日、石巻市の肉養鶏場でH5型の鳥インフルエンザの感染が確認されたことで、飼育されている3万3千羽を殺処分を開始すると発表しました。 およそ3日間程度で防疫措置を完了させる見込みです。 県によれば、3月21日からこの養鶏場で死亡がみられ、23日に700羽、24日は250羽の死亡があり、24日までに1000羽が死んでいる状況で、遺伝子検査を実施したところ検体13羽すべてに H5亜型の鳥インフルエンザが検出されたことで、25日午前10時より殺処分を実施している状況です。 午後2時時点で273羽が殺処分されていますが、翌日午前中には殺処分を完了する見込みで、28日には埋却と消毒までの防疫措置が完了する予定です。 現在この養鶏場から半径10㎞にある養鶏場の鶏については出荷制限が発令されています。 宮城県での鳥インフルエンザ発生は2017年3月以来で5年ぶりになります。 例年3月までは鳥インフルエンザの発生が見られます。 昨年も3月は栃木県で発生がありました。 渡り鳥が故郷に帰る時期になり、発生が2月ごろから急減していきます。 ですが、3月も散発的に発生しておりもうしばらく心配が続きます。 本年は、北海道や岩手県で野生のカラスから鳥インフルエンザの発生が続いており、例年と異なる野鳥間での感染が見られ非常に心配です。 渡り鳥が去ってもハシブトガラスが国内に残り感染が続いていくという新しい感染スタイルが確立される可能性もあり、冬だけの感染症とは言えなくなる可能性もあります。 多くの養鶏場では、現在最高レベルの消毒体制を実行されていることと思います。 ですが、4月以降は例年感染が見られなくなることで、重点的に消毒し侵入防止を意識するレベルが少しづつ低下していくことと思います。 今年は、感染が4月以降もありうると思われます。 万一のためにも警戒を続けていただきたいと思います。 消石灰の散布や鶏舎と外とのかかわりの遮断といった基本的な防疫対策はこの後も必要になりそうです。 大事な家きんを守るためにも継続する意識を引き続き持ち農場運営を行ってください。