熊本県は県内養鶏場に対し消毒命令を発令しました 季節の到来になり一層の警戒をお願いします
熊本県は、佐賀県や茨城県で発生した鳥インフルエンザ発生により、本日28日県内養鶏場に対し消毒を徹底するよう命じました。
期間は12月1日より来年2月29日までとなります。
これにより県内198養鶏場に対し消石灰を合計200トンを配布し、養鶏場に対し消石灰の散布と消毒の徹底が義務付けられます。
消石灰散布については、家畜保健衛生所の指導に従い散布することになります。例年養鶏場の外周に幅2メートルの消石灰帯を作ることになると思います。
作業性を考え、確実な実行をお願いします。
これまでのところ全国では24日に佐賀県で、27日は茨城県で高病原性鳥インフルエンザ(どちらもH5N1)が発生しており、合計約12万羽が殺処分されています。
鳥インフルエンザが発生し、多くの県は一層の警戒感が高まります。皆様の農場も警戒度を上げてご対応ください。
野鳥の感染事例は28日時点23事例発生しており、北海道道東地域から九州鹿児島県まで広い範囲で検出されています。
いずれもH5亜型又はH5N1まで判明しているものもあり、養鶏場での発生と同様の型になっています。経路はわかりませんが農場までに遮断できるような作業であるのか、もう一度再確認をお願いします。
多くの農場では、消毒の徹底や遮断するための方策、交差汚染による危害の抽出等見えないものから鶏を守る取り組みをしていると思います。
忘れがちなのは、危害がわかったとしてもそれを行うのは人であるということです。
人の作業に無駄な手間を混ぜてはいけません。効率よく無駄なく、簡便にを意識した遮断方法を構築してください。
なんでも履き替える、とりあえず要所要所で消毒しているだけという農場も散見されます。本当に大事なのは遮断です。
鶏舎に入れないためにどう遮断するのか。この1点を考え想像してみてください。
恐らく、何となく思いついた方法より、簡便でかつ簡単な方法で遮断できる方法が見つかるはずです。
農場を見ていない人が想像する遮断はとかく、無駄が多く無意味な履き替えや遮断方法を思いつくようです。現場の意見も聞いて修正することをお勧めします。
12月になります。皆さんの農場では警戒度を上げて対策を講じていることと思います。
年の瀬に向けて、皆さんの農場、鶏、それに携わる方々のためにも出来るだけのことを行ってください。