nogutikusan’s diary

畜産と共に歩む20有余年、今の養鶏の課題や考えをお伝えします。

北海道2農場で鳥インフルエンザの疑い 心配が続きます

共同通信の報道では、16日北海道白老町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑いがあると発表しました。 簡易検査では陽性となっており、道は今日対策会議を開催するとしています。 確定すれば52万羽が防疫措置の対象になる見込みです。 同日、網走市の農場でも大型の鶏エミューから高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例を確認したとしており、今後の対応が注目されます。 北海道では、昨年から野鳥が感染した事例が多く報告されており、道東、道南地域ではハシブトガラスの感染が多くあるようです。 15日北海道の報道では、6日北見市釧路市で回収されたハシブトガラス合計4羽の検査からH5亜型の高病原性鳥インフルエンザが確認されています。 農林水産省が発表している野鳥からの感染事例を見ますと、北海道での野鳥感染事例が多くなっており、ハシブトガラスの感染事例は1月20日回収した根室市ハシブトガラスから、28日根室市、2月2日えりも町、8日標津町斜里町、3月1日礼文町、9日羅臼町、14日浜頓別町、29日札幌市と広がりを見せています。 ハシブトガラスは人と近い野鳥で、肉類や生活ごみを食べたりと都会のカラスの印象を持ちますが、農場近辺でも餌になるものが多いことからよく見ると思います。 4月に入り本来は渡り鳥が帰る時期とともに農場発生事例がなくなっていくのですが、今年は4月に入っても感染事例が続いています。 4月8日青森県の肉養鶏場で17万羽が、15日には同町の肉養鶏場11万羽がH5亜型の高病原性鳥インフルエンザ感染があり殺処分されました。 本年は昨年の2農場を除きH5N1の高病原性鳥インフルエンザが流行しています。 野鳥も九州、西日本の一部がH5N8であるものの、それ以外はH5N1(一部はH5亜型まで確定で検査中)が主流になっています。 昨年の大流行では、野鳥からの事例は18道県58事例が認知されていますが、多くはハクチョウ、ハヤブサノスリ、フクロウ、マガモといった野鳥でしたが、 本年は、15日時点で7道県69事例が認知され、ナベヅル、ワシ、ハクチョウ、トビ、ノスリの他ハシブトガラスが多く検出されています。 この他、哺乳類への感染も国内初で確認され新しい感染ルートが確立されつつあります。 例年は冬だけの流行と考えられていましたが、野鳥を捕食し感染したと考えられる哺乳類への感染拡大は今後季節性の感染ではとどまらない可能性を秘めています。 多くは、4月に入り感染が静まることが多いこともあり消毒対策の厳格化を解除されているところも多いと思います。 アジアの広い地域では通年鳥インフルエンザの発生がある国も見られます。 EU諸国も長い期間発生が続いている傾向もありますので、寒い期間だけではない可能性が日本でも起こりうることなのかもしれません。 今後も心配される鳥インフルエンザですが、皆さんとともに農場へ入れない対策、農場で増やさない対策、そして農場から持ち出さない対策を意識し防いでまいりましょう。